朧月夜
桐壺院亡き後、逆風が吹いている危険な状況で兄の朱雀帝のフィアンセであった朧月夜と密会を重ね、弘徽殿の大后に知れ恨みをかい、窮地に陥った源氏は、大后に朱雀帝に謀反を企んでいると追放の命を出される前に都落ちを選ぶことになります。
危険な情事と知りつつ源氏と愛人関係を貫いた朧月夜は育ちがいいだけに自分の気持ちを抑えられず積極的に源氏を自分から誘う、自由奔放な性格であった。
しかし、源氏との結婚を望まず愛人関係を貫いた。朱雀帝の妃となってもなお、二人の逢瀬は続いた。
何一つ臆することなく自信に満ちた魅力的な女性である。
朧月夜のかんざし(舞台用、振り袖用)
典雅な大輪の菊、乱菊と色んなタイプの菊をモチーフにしたトライアングルビーズの淡い紫が黄色の菊花ビーズくす玉の月を覆い朧月の雰囲気を出している。
源氏と朧月夜は名も告げずに結ばれ、記しの品に扇を取りかえる。ひそかに扇をふたつモチーフに仕込んでいる。
金色のヒダは月のしずくのように垂らしモダンさも出していて、振り袖等若い人の正装にワンポイントで充分華やかさの出せるかんざしです。
朧月夜のかんざし |
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大后
「どこへ行っていました」
朧月夜
「廂の間で朧月夜を、、、」 |
朧月夜
「どうしましょ―」
光源氏
「しでかしたことだ。しかたがない。
―泣き顔はあなたに似合わないよ」 |
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